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・女性向け二次創作サイト・「フルメタル・パニック!」宗介×かなめを取り扱っております・二次創作物、ノーマルカップリングの苦手な方、15才未満の方、荒らしさんはご遠慮下さい
 以下、反転してご覧下さい。




「…ん…はぁっ…ソー…ぇ…もう……ゆる、して…」

息も絶え絶え、といった風情のかなめの言葉を耳にし、宗介は渋々と動きを止める。

「…なんだ、もう音を上げるのか?」

あえてそう言ったのは何事にも負けず嫌いの彼女が奮起してくれるのではという期待から
だった。
だが、愛しい彼女は恨みがましい眼差しをくれるばかりでその期待には応えてくれそうに
なく、その潤んだ瞳には哀願の色さえ浮かべている。それはいっそさらなる加虐の欲求さ
え呼び起こすのに…。

「………10日も我慢していたのだぞ?」

『それはあんたのつごーでしょーがっ!』

常ならばそう言って鉄拳の1つも浴びせられるような言い種にも無反応。とろんとした目
つきで、最早何を言う気力もないようだ。
程なくして、浅く短く続いていた吐息も、だんだん緩やかなものになっていく。

「…かなめ?」

諦めきれず、時折閨の中でのみ使う呼び方でおずおずと声をかけるが、互いに絡みあわせ
ていた手指がわずかにぴくりと動いただけでやはり返事はない。
どうやら本当に寝入ってしまったようで、どこをどう刺激しても起きる気配はない。

――無理もなかったかもしれん。
ここに至るまでの自分の一連の行動を思い起こし、猛烈な自省とともに深い嘆息を漏らす



3日で終わるはずの作戦が延びに延びてしまった。
メリダ島には戻らず、輸送ヘリ内で報告書を仕上げると、航路途中の東京で降ろしてくれ
るよう頼み込んだ。無線機を通じて上司のクルーゾー大尉が何やら怒鳴っていたが、知っ
たことかとばかりに黙殺し、数キロの行程を全速力で走りぬけ、セーフハウスに帰還。大
急ぎでシャワーを浴びて着替えると、濡れ髪のまま部屋を飛び出した。
下校時刻はもう過ぎている。何もなければそろそろ帰宅という頃合いではあったが、一刻
も早く会いたい、どこかに寄り道でもされてはたまらないという焦りで、とてもじっと待
ってなどいられない。とにもかくにも駅へとひた走る道すがら、そういえばもう携帯が使
えるのだったと今さらながら気付き、慌てて取り出し操作を始めた途端――
「ソースケ?」
プッシュ途中の番号、その持ち主の生の声が聞こえた。
「ち、千鳥!」

この数日の間、文字通り夢にまで見た愛しい少女は、初めぽかんとした顔つきでこちらを
凝視し、やがて唇を噛みしめてふるふると肩を震わせ始めた。

――いかん!

慌てて駆け寄り、抱きすくめる。そうしないとまず怒りの鉄拳orハリセンが舞い、やがて
泣き出してしまうであろうことは容易に想像できた。だがそうした言わば通過儀礼とも言
える一連の手続きを甘んじて受ける余裕は、生憎と今の自分は持ち合わせてはいない。
じたばたともがく彼女を両腕の檻に無理やり閉じ込め、
「緊急事態だ!君の助けが必要だ!!」
ほとんど叫ぶように言うとそのままかなめを抱え上げ、今来た道を走って返す。


「ちょ、ちょっと、…降ろしてよ!」
道行く人々の視線が痛い。いくつかは知った顔もある。
「その要求には応じられない」
冷たく言い放つ男の腕は、どんなに暴れても決して緩められることはない。ふと気づくと
男の顔は青ざめていて、ひどく思い詰めているようにも見えた。これはただ事では無さそ
うだと、少女は抵抗を諦め、せめて恥ずかしさから少しでも逃れようと宗介の胸と己の手
で顔を隠した。

連れて来られた先はやはり宗介のセーフハウスで、訳も分からずおろおろとするかなめを
尻目に、宗介は大急ぎで施錠その他全てのセキュリティシステムを起動させる。

その直後
男はただの獣になった――

とびかかられ、あっという間に丸裸にひん剥かれてベッドに押し倒された。

「ちょっ…アンタ、緊急事態って…!」

「禁断症状だ。このままでは俺は発狂する。誰彼構わず射殺してしまうかもしれん」

物騒なことそさらりと言うその目つきは、まるでもう半分狂人のそれのようだ。

あたしは麻薬か何かか?というツッコミを入れる余地もないほど、男の様子は真実切羽詰
まっているように見えた。

「…もうっ…」

最後に残った、髪の毛を束ねるリボンまで取り払われ、文字通り一糸纏わぬ姿にされたか
なめは一切の抵抗を諦めた――


その後は嵐のような、などというのも生易しい、さながらカテゴリー4のトルネードのた
だ中に放り込まれたような……
ただただ獣性を叩き付けられるような1回目、2回目、その後徐々に優しくはなったもの
の、幾度か失神してはまた呼び醒まされの繰り返しで、かなめはもう精も根も尽き果てて
しまっていた。


未だ結合を解かぬまま、宗介はかなめの肢体を見下ろす。白いシーツの上に広がる艶やか
な漆黒の長い髪、力なく投げ出された四肢、上気した頬、汗ばんで光沢を放つ白い肌、そ
してそのところどころに散らばる、たった今己が落とした紅い徽――それらの1つ1つが
宗介の淫欲を刺激して止まない。

――まったく…我ながら度し難い。

俺はいつからこんなふうになってしまったのだろう?
最初に彼女の体を己のものとした直後は、もうこれで思い残すことはないとさえ思えたの
に、あれ以来日ごと夜ごと欲望は強まるばかりで止まることを知らない。常に五感の全て
が彼女の気配を追い求め、触れ合うことを願って止まない。

それでも

一度召集がかかれば、否応なく彼女を置いて自分は行かねばならない。それは2人とも納
得しているはずの事柄で、その間、交替要員が彼女の身の安全を守ってはいてくれる。あ
とは予め計画されたスケジュールに従い、余計なことは一切考えずに黙々と与えられた任
務をこなし、全て予定通りに終えて東京に戻った自分を、彼女は――たまに怪我をして帰
って泣かれることはあったものの――輝くような笑顔で迎えてくれる。それはあくまで自
分達にとっての日常であって、だからちゃんと我慢できていたはずなのだ。


しかし、今回のようなケースに当ると――堪らない。
誤差の修正も含め、自分なりに覚悟していた日程が、1日、また1日と延びていくのはも
うほとんど拷問だとしか思えない。
自分がこうして任務をこなしている最中でさえ、彼女は他の男の焼け付くような視線に晒
されているのかもしれない――そう思うだけで、身の内を焦燥感が駆け巡る。

7日目辺りから情緒が不安定になり、夜ともなるとそれに拍車がかかった。
それでも何とか任務に支障は来さずにこなしてはいたが、見かねたらしいクルツが(お節
介にも)『クルツ・ウェーバー監修 スペシャル“おかず”コレクション エンジェルシ
リーズ ボリューム2』なるフォト・ファイルを寄越したのが9日目のこと。
中を開いて見た瞬間、宗介の中で何かがぶちっと音を立てて切れた。

本気で射殺しようとしたがマオに止められた。
仕方ないのでその場は鉄拳制裁(マオも参加した)で済ませ、無論そのファイルは没収。
だがあれについては今度基地に赴いた折には徹底的に追求し、対処せねばなるまい(何し
ろボリューム1もあるはずだ!)。とりあえず今後の閲覧と頒布は厳重に禁止してはおい
たが、既に販売したものを全て回収し、ネガも処分してしまわなければ安心できない。
本当なら今回、共に基地に帰還し、厳重な監視下において、それらの処理をクルツにさせ
るべきだったのだが、もう俺自身の心身に限界がきていた。

後のことをマオに託し、飛んで帰って、拉致同然に攫ってきて、思うさま彼女を貪って…
それでもまだ足りない。

――どうするか…

意識のない彼女に対して行為を続けるのも本意ではなく、さりとて離れがたくも感じ、そ
れならせめて彼女の中に止まったまま眠りたいと考えた。
結合を保ったまま、注意深く彼女を抱き起こし、くるりと体位を入れ替える。改めて彼女
を腕の中に納め、そのままそうっと仰向けに横たわる。艶やかな黒髪の束が彼女の背中か
らさらさらと滑り落ち、腕や脇腹をくすぐる。ぞくぞくするような快感を覚え、彼女を抱
く腕に知らず力が込もってしまう。

「…ん……え?…な、なに、このカッコ…」
ぼんやりと目を覚ましたかなめは、自分の置かれた体勢に気づくと弱々しくも抗った。
何とか体を起こそうとするのだが、がっちりと自分を抱く男の腕はいかようにしても外れ
そうになく、加えて自分にもあくまでも抗う体力は残ってはいない。

「~~~~~~っ、恥ずかしいよ。こんなの…」
「問題ない。ここには君と俺の2人しかいないのだからな。君はそのまま眠れば良い。俺
もこのまま眠りたい」
――こうやって、君と1つになったままで…

「…覚えてなさいよ…」
顔を真っ赤にしたかなめが呟く。

一瞬背筋が凍ったけれども、だからといって今のこの充足感を手放す気には到底、なれな
い。
まあいい。明日は明日だ。
「…どんな懲罰も甘んじて受け入れる」
――この幸福と引き換えだと言うならば……

さらさらと滑り落ちる絹の黒糸の束を一掴み、口元に引き寄せて熱く口付ける。
本来髪の毛にはそうした感覚などないはずなのに、何故か君は切なそうにその身を震わせ
る。
ぽふん、と、俺の胸に頭を落とし、
「……ばか……」
そう呟いた。

程なくして、安らかな寝息が聞こえてきて、体にかかる重みが増す。
この心地よさを何と表現したら良いのだろう?
ふっさりとした夜色の睫毛と甘やかな吐息がが俺の胸をくすぐる。
ふと思い立ち、自分の呼吸を、彼女のそれに合わせる。
それにつれて互いの鼓動もぴったりと重なっていく。

今、自分と彼女は限りなく1つだ。

それでもなお一層の一体感を求め、彼女の黒髪の幾筋かをを自分の両の腕にそれぞれ幾重
にも絡ませる。滑らかな、そして少しひんやりとした感触が、体の熱を適度に鎮めてくれ
る。

――困った…癖になりそうだ…

いつもこうして君を纏って眠りたい……

そう言ったら君はやはり怒るのだろうか……?



 風見 流沙さまからのコメント:「あえて何も言いますまい」
 風見 流沙さまありがとうございます!風見さまのサイト「天空の欠片」さまはこちらです
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