祝「陣代高校文化祭'09」ご開催決定!
オフライン参加企画
「TRIBAL MASTER」さまご発行の宗かな18禁本「SWEETEST SAVAGE」(B5・P80)に参加させていただいております。詳しくは「はと倉庫」さま内告知でご確認下さいませ。
宗かなキスアンソロジー「ALL ABOUT KISS」(「宗かなアンソロ告知サイト」さまはこちら)に参加させていただきました!通販の取り扱いは「とらのあな」さまでなさるそうです。
豆本専用カート設置しました。
ご注意:最近メールなどで事故が多いようです。
もし一ヶ月以上返信がなければ事故の可能性もございますので、お手数をおかけいたしますが他手段からのご確認もお願いいたします(平伏)現在のところ、一番の推奨手段はweb拍手です。
「みんなでつくろう宗かなソング集」随時募集中です。
GENOウィルスまとめ
GENOウイルスチェッカー 「IE用のFlashPlayer最新版」
2009/07/03
赤子がほ乳瓶をちゃぶ台からはたき落とした時に首をすくめたら、背中から首が一気にビキってゆいました…いいいいい痛えええと風呂に入るときに粗塩でごしごしして風呂に入りました。
使ったのは「なにかのご塩」ですが。用法にマッサージソルトにして足裏洗うといいよ!って情報があって、ダイエットにもあちこち洗えと…まあ普通のにがり入りの粗塩でいいと思います。粗塩で脂肪こすると引きしまる言うし。
結果としては半分くらい治りました。ここんとこ背骨のデコボコ揃ってねーなーやべーなーとか、ここらの地方は日が照ってない日はけっこう冷えるので、何かあるかもと思ってましたが。
原因がそんなですんで、ぬくめて背骨周辺をゆるめたらいいやという。しかし療法がおばあちゃんの何とか言うより束子健康法とか乾布摩擦とかのジジイ系だなあ私の場合。実際、健康管理は亡き祖父の影響が大変強いです。毎朝青竹踏みして散歩して糠とかプロテイン飲んでたよ、マイじいちゃん…。
粗塩、顔面もそっとこすると汚れが浮いてくるそうなのでやったら、なんか脂っぽい…?冷えてた背中からも似たような脂の感触がー!流した後は非常にサッパリすべすべになりよりました。ちょっと痛いけども、風呂上がりの化粧水は染みませんでした。不思議ー。洗顔後はタオルドライせずに化粧水ぱしゃぱしゃつけると乾燥しないそうですよ。そうなると洗面所に浄水器合った方が良いかもですな、塩素はビタミンCで中和できるそうですが、肌に直づけしたら肌のビタミンCが取られるんだろうなー。…美容の話題でもそこはかとなくオッサンくささが漂ってるのはどうしてだ。そらともかく。
ブクログのブログパーツが可愛いのでつけてみたものの、読んだ本を登録すんのが面倒です。拙サイトの取り扱いジャンルと画像の重さとサイトデザインと兼ね合わせて小さいメタルシェルフ柄にしましたが、一段だと棚らしくないし三段だと重いかも〜とかちまちま考えて選ぶのはわりと楽しいです。
ウッドっぽいのとか手書きのとかも可愛い。自分的には三段カラーボックスのがあるとよりリアルでいいと思うの(笑)
千鳥んちは本棚、あるとしてもおっさんくさい百科事典とかどすっとつめてありそうな感じのじゃないかなーと思います。教科書用の本棚が自室にあるかなーてくらい?学習机はあるんじゃろか。リビングで宿題してる気もするんで、自分部屋はどうなってんのかいな。あ、でも「約束のバーチャル」でパソコン使ってるから一応そういうのに向いた机は自室にあるんだろうな。ウィスパードに目覚める前は持って無さそうな気がします。
軍曹さんの本の置き場も謎です。部屋の隅に適当に積んでそうではあるけども、片付いてなくて足場が悪いのはNGなんじゃないかいなーということで段ボールにきっちり詰めてるか、読み終わったらわりとすぐに束ねて捨てるとかしてるんかもなーっていう。ほんとの私物はバックパック一個に満たないタイプだろうからなあ…。なんて言うか、元が善良な電気街なアキバ系ヲタクだというので、全く性分でそうしてる感じがしないのが痛々しい…ってとこに宗かなな色眼鏡かかってます。坊さんっぽい荒行タイプだと、鞄の中にはちり紙だけ!つっても豪快な感じしかしないんですけども、軍曹さんはヘタレというかどっかしら線が細いんで、ロボアニメの主役としてはマジンガーZとかゲッターロボのじゃなくてガンダムの系譜だよなあと思いました(着地点そこかい)
…某国産動画MADの見すぎでパイルダーオーン!って音声とともに凶悪メイドロベルタちゃんの顔が浮かびます。おさげに眼鏡でフリフリなのに恭子ちゃんと違いすぎるぜ…。そして千鳥はメイドコスより鹿鳴館ドレスのが似合うように思えてなりません。ブクログに「街の灯」シリーズぶっこんでたからかのう…(昭和初期の学習院らしき学校に通ってたお嬢さまが主役であります)
では。
拍手お返事です!
〜ポルノさんの「アゲハ蝶」〜
いらっしゃいませ!いつもありがとうございます!
おおおおお誰かに言ってもらうの待ってたー!という曲でして(実は他ジャンルのやおいでネタに使ってまってですね、やおい部分はそれはもう捏造なので該当部分は別のとこがメインでしたが。色とか旅とか火の粉とか・笑)、サビなどがもろに宗かなだー!!と思いつつなんとなしに言い出しづらかったもので、ネタご提供いただけまして、すごく嬉しいです。
歌い手の視線が男性なので宗→かなな感じで、ぐはー!てなりますです!ありがとうございます!
いや…燃え尽きるつもりで盾になります!とか言うたら、千鳥に泣きながらハリセンでしばかれますよ軍曹さん…。
〆切、がんばって下さい…今から七夕の短冊書くんでお願いしときますです。あ、リアルの方ですよー(某所の方の笹には今のところそのテのを見ないので、皆さん隠れヲタクというやつなのかなと…プロフィールや名前のネタにはごろごろしてはるし。エリア88ネタとか999ネタに偶然遭遇した際にはスゲーと思いました)
ほなまた是非いらしてやって下さいませ!お待ちしておりますvvv
拍手オンリーの方々もありがとうございます!
お陰さまで元気をいただいております!
オフライン参加企画
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ご注意:最近メールなどで事故が多いようです。
もし一ヶ月以上返信がなければ事故の可能性もございますので、お手数をおかけいたしますが他手段からのご確認もお願いいたします(平伏)現在のところ、一番の推奨手段はweb拍手です。
「みんなでつくろう宗かなソング集」随時募集中です。
GENOウィルスまとめ
GENOウイルスチェッカー 「IE用のFlashPlayer最新版」
2009/07/03
赤子がほ乳瓶をちゃぶ台からはたき落とした時に首をすくめたら、背中から首が一気にビキってゆいました…いいいいい痛えええと風呂に入るときに粗塩でごしごしして風呂に入りました。
使ったのは「なにかのご塩」ですが。用法にマッサージソルトにして足裏洗うといいよ!って情報があって、ダイエットにもあちこち洗えと…まあ普通のにがり入りの粗塩でいいと思います。粗塩で脂肪こすると引きしまる言うし。
結果としては半分くらい治りました。ここんとこ背骨のデコボコ揃ってねーなーやべーなーとか、ここらの地方は日が照ってない日はけっこう冷えるので、何かあるかもと思ってましたが。
原因がそんなですんで、ぬくめて背骨周辺をゆるめたらいいやという。しかし療法がおばあちゃんの何とか言うより束子健康法とか乾布摩擦とかのジジイ系だなあ私の場合。実際、健康管理は亡き祖父の影響が大変強いです。毎朝青竹踏みして散歩して糠とかプロテイン飲んでたよ、マイじいちゃん…。
粗塩、顔面もそっとこすると汚れが浮いてくるそうなのでやったら、なんか脂っぽい…?冷えてた背中からも似たような脂の感触がー!流した後は非常にサッパリすべすべになりよりました。ちょっと痛いけども、風呂上がりの化粧水は染みませんでした。不思議ー。洗顔後はタオルドライせずに化粧水ぱしゃぱしゃつけると乾燥しないそうですよ。そうなると洗面所に浄水器合った方が良いかもですな、塩素はビタミンCで中和できるそうですが、肌に直づけしたら肌のビタミンCが取られるんだろうなー。…美容の話題でもそこはかとなくオッサンくささが漂ってるのはどうしてだ。そらともかく。
ブクログのブログパーツが可愛いのでつけてみたものの、読んだ本を登録すんのが面倒です。拙サイトの取り扱いジャンルと画像の重さとサイトデザインと兼ね合わせて小さいメタルシェルフ柄にしましたが、一段だと棚らしくないし三段だと重いかも〜とかちまちま考えて選ぶのはわりと楽しいです。
ウッドっぽいのとか手書きのとかも可愛い。自分的には三段カラーボックスのがあるとよりリアルでいいと思うの(笑)
千鳥んちは本棚、あるとしてもおっさんくさい百科事典とかどすっとつめてありそうな感じのじゃないかなーと思います。教科書用の本棚が自室にあるかなーてくらい?学習机はあるんじゃろか。リビングで宿題してる気もするんで、自分部屋はどうなってんのかいな。あ、でも「約束のバーチャル」でパソコン使ってるから一応そういうのに向いた机は自室にあるんだろうな。ウィスパードに目覚める前は持って無さそうな気がします。
軍曹さんの本の置き場も謎です。部屋の隅に適当に積んでそうではあるけども、片付いてなくて足場が悪いのはNGなんじゃないかいなーということで段ボールにきっちり詰めてるか、読み終わったらわりとすぐに束ねて捨てるとかしてるんかもなーっていう。ほんとの私物はバックパック一個に満たないタイプだろうからなあ…。なんて言うか、元が善良な電気街なアキバ系ヲタクだというので、全く性分でそうしてる感じがしないのが痛々しい…ってとこに宗かなな色眼鏡かかってます。坊さんっぽい荒行タイプだと、鞄の中にはちり紙だけ!つっても豪快な感じしかしないんですけども、軍曹さんはヘタレというかどっかしら線が細いんで、ロボアニメの主役としてはマジンガーZとかゲッターロボのじゃなくてガンダムの系譜だよなあと思いました(着地点そこかい)
…某国産動画MADの見すぎでパイルダーオーン!って音声とともに凶悪メイドロベルタちゃんの顔が浮かびます。おさげに眼鏡でフリフリなのに恭子ちゃんと違いすぎるぜ…。そして千鳥はメイドコスより鹿鳴館ドレスのが似合うように思えてなりません。ブクログに「街の灯」シリーズぶっこんでたからかのう…(昭和初期の学習院らしき学校に通ってたお嬢さまが主役であります)
では。
拍手お返事です!
〜ポルノさんの「アゲハ蝶」〜
いらっしゃいませ!いつもありがとうございます!
おおおおお誰かに言ってもらうの待ってたー!という曲でして(実は他ジャンルのやおいでネタに使ってまってですね、やおい部分はそれはもう捏造なので該当部分は別のとこがメインでしたが。色とか旅とか火の粉とか・笑)、サビなどがもろに宗かなだー!!と思いつつなんとなしに言い出しづらかったもので、ネタご提供いただけまして、すごく嬉しいです。
歌い手の視線が男性なので宗→かなな感じで、ぐはー!てなりますです!ありがとうございます!
いや…燃え尽きるつもりで盾になります!とか言うたら、千鳥に泣きながらハリセンでしばかれますよ軍曹さん…。
〆切、がんばって下さい…今から七夕の短冊書くんでお願いしときますです。あ、リアルの方ですよー(某所の方の笹には今のところそのテのを見ないので、皆さん隠れヲタクというやつなのかなと…プロフィールや名前のネタにはごろごろしてはるし。エリア88ネタとか999ネタに偶然遭遇した際にはスゲーと思いました)
ほなまた是非いらしてやって下さいませ!お待ちしておりますvvv
拍手オンリーの方々もありがとうございます!
お陰さまで元気をいただいております!
web拍手やメールなどでいただいた、皆さまが主観・独断・偏見で「これは自分にとって宗かなだ!」と思われた曲名をこちらに掲載させていただきます。
いただいた順に上に追加していきます。同じアーティストさんの作品はまとめます。
お一人さま何曲でもかまいません。曲情報だけの御記入でもけっこうです。
曲名、その理由もしくは想像してしまったシチュエーションや歌詞の部分など語ってやって下さい
よろしければ(あれば)曲の歌詞URL、HNの公表の可・不可をお書き添えいただけますと幸いです。とくに不可と無ければ掲載いたします。
オススメ理由が素晴らしい方が多いので、全文掲載したいところですが、ちょっくしまとまりにくいので雪見が勝手に抜き出してまとめます。申し訳ない!!
30文字以内であればそのまま掲載いたしますので、雪見に勝手にいじられたくない方はまとめておいていただけますと助かります。
カテゴリはもしこれだと思えばどうぞ。
宗かな・宗→かな・かな→宗・宗→←かな、宗介・かなめそれぞれ一人・もしも二人が小さかったら・幼なじみだった・夫婦だったら・老年だったら・江戸時代だったら・どうぶつだったらなどでもOKです(こちらはおありでしたら付記いたします)。
ジャンルも歌詞の有る無しも問いません。
「その曲を聴いた、あるいは歌詞を見たときに、皆さまの頭の中に宗介かかなめか、あるいは二人ともがいること」だけが条件です。
番外としてフルメタの他のメンバーだとお感じになった歌でもかまいません。
例:「この曲はレナード→カリーニンだー!(ビバルディ「四季」より「春」)」「クルツくんが歌いそう(帰ってきたヨッパライ)」などのように思われましたら、是非ご一報下さいませ。
ご注意:これはあくまで例なので、ものっそいムチャ書いてみました。
とりあえず現在いただいているネタをご披露いたしたく。
該当の方はHNのご公表が不可でらしたら2009年1月末までにweb拍手でご連絡いただけましたら幸いです。
取りこぼしていることもありますので、その際はがっかりせずに再度お教えいただけますと幸いです私のために(殴)!
ポルノグラフィティ「アゲハ蝶」(マスヒヨさま)
JITTERIN'JINN「夏祭り(宗→かな・歌詞に一瞬で宗かなだと思いました!!! )」(キムチさま)
水樹奈々「pray(歌詞の『僕』が宗介に、『君』がかなめにぴったり)」(yosiさま)
SURFACE「さあ(「まもって守護月天!」OP・ソースケに言う、かなめの言葉みたいです!)」
秦基博「シンクロ(宗→かなで最終的に明るく終われるところ、信じたい…! )」
Dreams Come True「やさしいキスをして(基本はかなめ→宗介、宗→かなな部分もあり)」(まつこさま)
GLAY「すべて、愛だった-La vie d'une petite fille-(未来からの回顧みたいな感じ)」(Miserablerさま)
Kelly Sweet 「We are one(DAM歌詞・要ログイン・動画こちらです)」
絢香「WHY(宗←かな・どどーんと彼を受け止めたいと願う懐の大きさが、まさにかなめ)」曲はこちら(こっぺぱんさま)
SING LIKE TALKING「みつめる愛で(すべてが終わった後で、傷ついて身も心もボロッボロになっているであろうお互いを、こうやってやさしく慰めあってくれたら、嬉しいなあと、思います)」(ころうどんさま)
テゴマス「キッス〜帰り道のラブソング〜」(枯道狂華さま)
ET-KING「たいまつ(そーかなはもちろん、ミスリルもあるかなと)」
スキマスイッチ「猫になれ(同人的宗→かな・猫千鳥)」
「願い事(宗介はVMC以降も告白のチャンスを窺っていたに違いない!というのが前提の曲)」
B’z「いつかのメリークリスマス(ちろりと夫婦になった宗介がVMCの頃の事を思い出してる様に聞こえる)」(梶原つつじさま)
aiko「ロージー(かな→宗)」
「それだけ(かな→宗)」
マドンナ「LIKE A VIRGIN(軍曹ソング・バージンを、童貞ではなく新兵と訳すのがみそ)」(ころうどんさま)
SMAP「僕は君を連れてゆく(宗→かな・部分的に男女逆転)」
Mr.Children「and I love you(宗→かな・どうしようもなく急に〜♪のメロがきゅんとします)」
KinKi Kids「愛のかたまり(かな→宗)」(うにくろさま)
中島みゆき「糸(ちろりに歌って頂きたい)」
川嶋あい「君に…(宗→かな)」
小田和正「まっ白(宗介←かなめ:アルバムタイトルが『そうかな』コピーが「相対性の彼方」だそうです)」(ころうどんさま)
つじあやの「戦場のメリークリスマス(涙出てくるくらいの切ない宗かな)」(mayさま)
Grover Washington Jr.「JUST THE TWO OF US」(尊子さま)
真心ブラザーズ「きみとぼく(手書きブログ尊子さま←素敵作品がお有りです・是非!)」
おニャン子クラブ「バナナの涙(同人的宗かな)」(mogさま)
音速ライン「ポラリスの涙(原作宗かな)」(mogさま)
島みやえい子「スカラベの祈り(歌詞の「ラピス」の下りが核心を突いています)」(梶原つつじさま)
「I need you(宗介目線の少し切ない宗かな)」(梶原つつじさま)
BUMP OF CHICKEN「ダンデライオン(ミスリルパート?)」(さるさま)
風味堂「stay with me(DBDの宗かなのシチュエーション・心情)」
「そっとLove Song…(宗介ソング:極北とOMOとOMFの混合、曲の後半がOMOとOMFに近いイメージ)」
「手をつないだら(宗介ソング)」
Base Ball Bear「SHE IS BACK」(齋吉かがりさま)
平井堅「いつか離れる日が来ても」(風見流沙さま)
TM NETWORK「Girl(宗→かな)」(雪見 寒)
「Self Control(方舟に曳かれて)(宗→かな)」(雪見 寒)
和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」(雪見 寒)
一青 窈「ハナミズキ」(雪見 寒)
番外:風味堂「家出少女A(「薄汚れた“海軍”に“体”を売った」ぐらいの勢いの解釈をすればマオ姐さんの過去にリンクするかも)」
THE HIGH-LOWS「日曜日よりの使者(宗かな二人でクルツくんのことこう思ってそう)」(雪見 寒)
いただいた順に上に追加していきます。同じアーティストさんの作品はまとめます。
お一人さま何曲でもかまいません。曲情報だけの御記入でもけっこうです。
曲名、その理由もしくは想像してしまったシチュエーションや歌詞の部分など語ってやって下さい
よろしければ(あれば)曲の歌詞URL、HNの公表の可・不可をお書き添えいただけますと幸いです。とくに不可と無ければ掲載いたします。
オススメ理由が素晴らしい方が多いので、全文掲載したいところですが、ちょっくしまとまりにくいので雪見が勝手に抜き出してまとめます。申し訳ない!!
30文字以内であればそのまま掲載いたしますので、雪見に勝手にいじられたくない方はまとめておいていただけますと助かります。
カテゴリはもしこれだと思えばどうぞ。
宗かな・宗→かな・かな→宗・宗→←かな、宗介・かなめそれぞれ一人・もしも二人が小さかったら・幼なじみだった・夫婦だったら・老年だったら・江戸時代だったら・どうぶつだったらなどでもOKです(こちらはおありでしたら付記いたします)。
ジャンルも歌詞の有る無しも問いません。
「その曲を聴いた、あるいは歌詞を見たときに、皆さまの頭の中に宗介かかなめか、あるいは二人ともがいること」だけが条件です。
番外としてフルメタの他のメンバーだとお感じになった歌でもかまいません。
例:「この曲はレナード→カリーニンだー!(ビバルディ「四季」より「春」)」「クルツくんが歌いそう(帰ってきたヨッパライ)」などのように思われましたら、是非ご一報下さいませ。
ご注意:これはあくまで例なので、ものっそいムチャ書いてみました。
とりあえず現在いただいているネタをご披露いたしたく。
該当の方はHNのご公表が不可でらしたら2009年1月末までにweb拍手でご連絡いただけましたら幸いです。
取りこぼしていることもありますので、その際はがっかりせずに再度お教えいただけますと幸いです私のために(殴)!
ポルノグラフィティ「アゲハ蝶」(マスヒヨさま)
JITTERIN'JINN「夏祭り(宗→かな・歌詞に一瞬で宗かなだと思いました!!! )」(キムチさま)
水樹奈々「pray(歌詞の『僕』が宗介に、『君』がかなめにぴったり)」(yosiさま)
SURFACE「さあ(「まもって守護月天!」OP・ソースケに言う、かなめの言葉みたいです!)」
秦基博「シンクロ(宗→かなで最終的に明るく終われるところ、信じたい…! )」
Dreams Come True「やさしいキスをして(基本はかなめ→宗介、宗→かなな部分もあり)」(まつこさま)
GLAY「すべて、愛だった-La vie d'une petite fille-(未来からの回顧みたいな感じ)」(Miserablerさま)
Kelly Sweet 「We are one(DAM歌詞・要ログイン・動画こちらです)」
絢香「WHY(宗←かな・どどーんと彼を受け止めたいと願う懐の大きさが、まさにかなめ)」曲はこちら(こっぺぱんさま)
SING LIKE TALKING「みつめる愛で(すべてが終わった後で、傷ついて身も心もボロッボロになっているであろうお互いを、こうやってやさしく慰めあってくれたら、嬉しいなあと、思います)」(ころうどんさま)
テゴマス「キッス〜帰り道のラブソング〜」(枯道狂華さま)
ET-KING「たいまつ(そーかなはもちろん、ミスリルもあるかなと)」
スキマスイッチ「猫になれ(同人的宗→かな・猫千鳥)」
「願い事(宗介はVMC以降も告白のチャンスを窺っていたに違いない!というのが前提の曲)」
B’z「いつかのメリークリスマス(ちろりと夫婦になった宗介がVMCの頃の事を思い出してる様に聞こえる)」(梶原つつじさま)
aiko「ロージー(かな→宗)」
「それだけ(かな→宗)」
マドンナ「LIKE A VIRGIN(軍曹ソング・バージンを、童貞ではなく新兵と訳すのがみそ)」(ころうどんさま)
SMAP「僕は君を連れてゆく(宗→かな・部分的に男女逆転)」
Mr.Children「and I love you(宗→かな・どうしようもなく急に〜♪のメロがきゅんとします)」
KinKi Kids「愛のかたまり(かな→宗)」(うにくろさま)
中島みゆき「糸(ちろりに歌って頂きたい)」
川嶋あい「君に…(宗→かな)」
小田和正「まっ白(宗介←かなめ:アルバムタイトルが『そうかな』コピーが「相対性の彼方」だそうです)」(ころうどんさま)
つじあやの「戦場のメリークリスマス(涙出てくるくらいの切ない宗かな)」(mayさま)
Grover Washington Jr.「JUST THE TWO OF US」(尊子さま)
真心ブラザーズ「きみとぼく(手書きブログ尊子さま←素敵作品がお有りです・是非!)」
おニャン子クラブ「バナナの涙(同人的宗かな)」(mogさま)
音速ライン「ポラリスの涙(原作宗かな)」(mogさま)
島みやえい子「スカラベの祈り(歌詞の「ラピス」の下りが核心を突いています)」(梶原つつじさま)
「I need you(宗介目線の少し切ない宗かな)」(梶原つつじさま)
BUMP OF CHICKEN「ダンデライオン(ミスリルパート?)」(さるさま)
風味堂「stay with me(DBDの宗かなのシチュエーション・心情)」
「そっとLove Song…(宗介ソング:極北とOMOとOMFの混合、曲の後半がOMOとOMFに近いイメージ)」
「手をつないだら(宗介ソング)」
Base Ball Bear「SHE IS BACK」(齋吉かがりさま)
平井堅「いつか離れる日が来ても」(風見流沙さま)
TM NETWORK「Girl(宗→かな)」(雪見 寒)
「Self Control(方舟に曳かれて)(宗→かな)」(雪見 寒)
和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」(雪見 寒)
一青 窈「ハナミズキ」(雪見 寒)
番外:風味堂「家出少女A(「薄汚れた“海軍”に“体”を売った」ぐらいの勢いの解釈をすればマオ姐さんの過去にリンクするかも)」
THE HIGH-LOWS「日曜日よりの使者(宗かな二人でクルツくんのことこう思ってそう)」(雪見 寒)
1.
「あ、あのほらこれ高かったのよ、だからもったいないっていうか!ね!?その、あたしも、ほら、ここんとこ寝不足だったからぼーっとしてて何も考えてなかったし!う、うは、うははははは」
唇の端に溶けたチョコレートをつけたまま引きつった顔で高笑いしている千鳥かなめを前にして、エプロン姿の相良宗介は甘ったるい匂いの立ちのぼるボウルを片手で持ったまま固まっていた。
徐々に熱を奪われてひんやりとした感触を覚える右手人差し指の先に、意識が勝手に集中していく。
ボウルの中に満たされている溶けたチョコに沈んでしまったスプーンを拾おうと手を入れたら、こちらの様子を見に来た彼女は彼を叱責しつつ彼の手をつかんで指についたチョコを舐めた。
これが高価なものであるのなら、彼女の言い分は納得できる。彼女の言うとおり、他の意図はなかったのだろう。判断力が低下していたがゆえに、こちらで始末するのを待たなかったというのももっともなことだ。
だから、これに何かを思ってはいけない。
先ほど感じたくすぐったいような心臓の奥に突き刺さるような感覚は彼女のあずかり知らぬもので、今の身の裂かれるのに似た痛みもやはり自分が勝手に感じていることなのだから。
「え、えっと…そろそろオーブンあっためないと!それも卵に混ぜないとね、薄力粉とメレンゲは交互だったかなー、うははははは」
無言の彼から目をそらしじりじりと後じさったかなめは、次の作業に移るためか何かへらのような道具を手に取り彼に背を向けた。
彼女の舌先の柔らかさを知る指先を拳の内側に握り込んで、宗介は己の内側から突き上げてくるものをただひたすらに押し殺す。
2.
「…無駄にするには高価だと、先ほど君から聞いたのだが」
千鳥かなめは続けようと思っていた文句を呑み込んで、とりあえず頭に浮かんだことを口に出した。
「それはそうだけど!でも、言ってくれたら自分で舐める、とか、…」
ひりひりする手の平を握りしめて彼女はぎゅっと目をつぶる。自分はさっきそうしなかった。
「あ、あたしのは、あんたみたいにわざとじゃないし!お、女の子と男の子とは違う、んだから、」
台所中に漂うのはいやになるほど甘い匂いで、ケーキを食べるまでもなく胸はもういっぱいいっぱいだ。
「だいたい…あんたがしてることはチョコと関係ないじゃないの」
そうだな、と一段低い彼女の耳元で呟いた彼の腕は、答えの内容とはうらはらに彼女の体に強く回されたまま外れない。
押しつけられた彼の頬が燃えるようなのは、したたかにひっぱたいたせいだろうか。
オーブンに生地を仕込んで、さて片付けをと彼の方を振り仰いだら、よける間もなく唇の端を舐められた。
生真面目な顔で元の姿勢に戻った彼に声も出せず、けれどそのままにはしておけなくて反射的に手を上げてしまった。
殴ったのは失敗じゃない。
けどすぐに自分の部屋に逃げ込まなかったのは、多分、失敗だったんだろう。
熱の高い固い体も、パーツの大きな長い手足も精一杯何かをがまんしていて、彼女は深く抱き込まれた肩を怒らせる。
もう、背中を向けただけじゃ足りなくなってたなんて、知らなかった。
友達なら、別れることも失恋することもなくて、遠ざかっても痛くない、はずだったのに。
ごしごしと手の甲で目元をこすって鼻をすすり上げたら、回されていた腕と体が怯えたようにすくんで、力がゆるんだ。
「…ケーキ、焦げちゃうから」
放して、と言ったかなめから、命綱を切られたひとのような仕草でAS乗りの高校生は腕を解く。
こんな事になるなら、迂闊に動かず当初の予定通りこの感情と欲求は墓場まで持っていけば良かった、とうつむく彼の側を離れて、かなめはチョコレートのたっぷり入った生地に竹串を刺し、何もつかないのを確認してオーブンからあつあつのチョコレートケーキを取り出すと、ふーっと息を吐いた。
「ソースケは、いま食べたい?これ」
何を言われているのかわからず振り向いた彼は、両手を腰に当てて焼きたてのケーキをにらみ付けているエプロン姿のかなめを見つめる。
「あつあつより、ちょっと冷やした方が生地が落ち着いて味が濃くなるのよね、このケーキ」
「よくわからんが、そうなのか」
「うん。焼きたてでも軽くて美味しいんだけどさ。どっちがいい?」
むう、とうなってあごに手を当て真剣に考え出した宗介を横目でちらりと見たかなめは、エプロンを外すと椅子の背にかけて彼の傍らに立った。
「ソースケ」
「む?」
厚みのある白いシャツの肩に片手を置きかかとを少し浮かせた彼女は、げ、と背伸びしたことを後悔した。
しまった、こいつ、あの時より背が伸びてる――
目標の頬ではなく薄く傷跡の残るあごの先をかすりかけた唇は、かなめがかかとを下ろす前に思いきり強くふさがれてしまった。
「あ、あのほらこれ高かったのよ、だからもったいないっていうか!ね!?その、あたしも、ほら、ここんとこ寝不足だったからぼーっとしてて何も考えてなかったし!う、うは、うははははは」
唇の端に溶けたチョコレートをつけたまま引きつった顔で高笑いしている千鳥かなめを前にして、エプロン姿の相良宗介は甘ったるい匂いの立ちのぼるボウルを片手で持ったまま固まっていた。
徐々に熱を奪われてひんやりとした感触を覚える右手人差し指の先に、意識が勝手に集中していく。
ボウルの中に満たされている溶けたチョコに沈んでしまったスプーンを拾おうと手を入れたら、こちらの様子を見に来た彼女は彼を叱責しつつ彼の手をつかんで指についたチョコを舐めた。
これが高価なものであるのなら、彼女の言い分は納得できる。彼女の言うとおり、他の意図はなかったのだろう。判断力が低下していたがゆえに、こちらで始末するのを待たなかったというのももっともなことだ。
だから、これに何かを思ってはいけない。
先ほど感じたくすぐったいような心臓の奥に突き刺さるような感覚は彼女のあずかり知らぬもので、今の身の裂かれるのに似た痛みもやはり自分が勝手に感じていることなのだから。
「え、えっと…そろそろオーブンあっためないと!それも卵に混ぜないとね、薄力粉とメレンゲは交互だったかなー、うははははは」
無言の彼から目をそらしじりじりと後じさったかなめは、次の作業に移るためか何かへらのような道具を手に取り彼に背を向けた。
彼女の舌先の柔らかさを知る指先を拳の内側に握り込んで、宗介は己の内側から突き上げてくるものをただひたすらに押し殺す。
2.
「…無駄にするには高価だと、先ほど君から聞いたのだが」
千鳥かなめは続けようと思っていた文句を呑み込んで、とりあえず頭に浮かんだことを口に出した。
「それはそうだけど!でも、言ってくれたら自分で舐める、とか、…」
ひりひりする手の平を握りしめて彼女はぎゅっと目をつぶる。自分はさっきそうしなかった。
「あ、あたしのは、あんたみたいにわざとじゃないし!お、女の子と男の子とは違う、んだから、」
台所中に漂うのはいやになるほど甘い匂いで、ケーキを食べるまでもなく胸はもういっぱいいっぱいだ。
「だいたい…あんたがしてることはチョコと関係ないじゃないの」
そうだな、と一段低い彼女の耳元で呟いた彼の腕は、答えの内容とはうらはらに彼女の体に強く回されたまま外れない。
押しつけられた彼の頬が燃えるようなのは、したたかにひっぱたいたせいだろうか。
オーブンに生地を仕込んで、さて片付けをと彼の方を振り仰いだら、よける間もなく唇の端を舐められた。
生真面目な顔で元の姿勢に戻った彼に声も出せず、けれどそのままにはしておけなくて反射的に手を上げてしまった。
殴ったのは失敗じゃない。
けどすぐに自分の部屋に逃げ込まなかったのは、多分、失敗だったんだろう。
熱の高い固い体も、パーツの大きな長い手足も精一杯何かをがまんしていて、彼女は深く抱き込まれた肩を怒らせる。
もう、背中を向けただけじゃ足りなくなってたなんて、知らなかった。
友達なら、別れることも失恋することもなくて、遠ざかっても痛くない、はずだったのに。
ごしごしと手の甲で目元をこすって鼻をすすり上げたら、回されていた腕と体が怯えたようにすくんで、力がゆるんだ。
「…ケーキ、焦げちゃうから」
放して、と言ったかなめから、命綱を切られたひとのような仕草でAS乗りの高校生は腕を解く。
こんな事になるなら、迂闊に動かず当初の予定通りこの感情と欲求は墓場まで持っていけば良かった、とうつむく彼の側を離れて、かなめはチョコレートのたっぷり入った生地に竹串を刺し、何もつかないのを確認してオーブンからあつあつのチョコレートケーキを取り出すと、ふーっと息を吐いた。
「ソースケは、いま食べたい?これ」
何を言われているのかわからず振り向いた彼は、両手を腰に当てて焼きたてのケーキをにらみ付けているエプロン姿のかなめを見つめる。
「あつあつより、ちょっと冷やした方が生地が落ち着いて味が濃くなるのよね、このケーキ」
「よくわからんが、そうなのか」
「うん。焼きたてでも軽くて美味しいんだけどさ。どっちがいい?」
むう、とうなってあごに手を当て真剣に考え出した宗介を横目でちらりと見たかなめは、エプロンを外すと椅子の背にかけて彼の傍らに立った。
「ソースケ」
「む?」
厚みのある白いシャツの肩に片手を置きかかとを少し浮かせた彼女は、げ、と背伸びしたことを後悔した。
しまった、こいつ、あの時より背が伸びてる――
目標の頬ではなく薄く傷跡の残るあごの先をかすりかけた唇は、かなめがかかとを下ろす前に思いきり強くふさがれてしまった。
もたれかかった扉の内から伺える様子では、既に彼女は風呂から上がってテレビを見ているようだ。
テレビの音が消え、何か羽織っていたものを脱いで、おそらくはリビングの椅子にかけている。
就寝の準備のためだろうか。
このあと洗面所へ移動、その後寝室へ、というのが千鳥かなめの就寝前に取る行動のパターンである。
この前後に所持しているPHS、もしくは据え置き型の電話で通話していることもある。
洗面所からの移動途中に羽織っていたものを脱ぐのが常のことだが、今日は順番が違うのは警戒すべき事項か、否か。
今のところ隣人の通りかかる気配はない。
千鳥家は集合住宅であるにもかかわらずドアの前にささやかながら塀と門扉があるので、誰か通りがかった場合にやり過ごすまで身を潜めるスペースがないではないが、じっくりのぞき込まれた場合は言い逃れがしにくい。
山岳地帯や砂漠の夜ほどではないが東京の夜も意外に冷える、と学生服に身を包み鞄を抱えたままの姿で千鳥邸の玄関ドア外側に貼り付いていた相良宗介は、内部の様子に集中しつつも内心でため息をつく。
千鳥かなめが風呂に入る前に辞すると決めてそうしたがゆえの現状であるが、そもそも彼女が自分のいるときに入浴したのは先日自分が勧めてそうさせたのが初めてで、それは何故かとても危ういことのように感じられてしまった。
おそらくはプライバシー上で何か問題があるのだろうと察せられはするものの、それ以上に自分が見る限り風呂上がりの彼女はどうもひどく開放的で、つまり、どうにもそのまま一人でおいては危なっかしく、囮とはいえ護衛を受け持つものとしては彼女の身に何も無いことを確かめてから引き上げた方が良いように思えた。
出来れば彼女が起きて登校するまでここにいたかったが、いちおう学生の身分ゆえにそうも行かず、百歩譲って彼女が就寝するのを自分で確かめてから、と連日千鳥家のドアの外で張っているのだけれど。
今日も何も起きてはいないようだ。
ほっとすると同時に、彼はうっすらとした不満を覚える。
何故自分は、堂々と彼女の側で彼女が就寝・起床し登校するのを自分の目で確かめるわけにはいかないのだろう。
戦隊長は来日時自分が普段ねぐらにしているセーフハウスに滞在したので、泊まり込みでの護衛という形になった。
自分以外にも直接の上官や共通の友人である千鳥かなめも宿泊していて自分単独での任務ではなかったにせよ、ああいう形での護衛が何故自分と彼女との間には許されていないのか。
以前ふと同僚と直接の上官にそういったことを質問したら、したたかに酔っていたせいだろうが、とてつもなく下品な言われ方をしてしまって以来、彼女の名誉を汚すようで、彼らが素面の折りにもそういった質問は出来ず、また彼女自身の希望も尋ねられないでいる。
千鳥かなめは自分をそういう対象とはしていない。されるつもりもない。
そういったことはもっと別の彼女と近しい生まれ育ちと価値観を備えた、他の誰かの権利、であって。
いかん、と宗介は自分の考えをそこへ向かうことからそらせた。何故この問題について考えると平静ではいられないのかわからない。
自分にとって彼女は特別で、他の誰にも独占されたくはない存在だ。
だがそれは自分の感情と希望であって、彼女の選択とは関係がない。
彼女と添うものは少なくとも彼女を迫る危機から守れるだけの人間で無くてはならず、かつ彼女の眼鏡にかなう人物だろう。
そのことについて自分が、この理由もわからず的確に述べられもしない私情で横槍を入れるためだけに発言するのは非常な越権行為のように思われる。
とりあえず彼女に関する情報を収集しても、そういった人物は今のところ彼女の周辺には…彼女の親しい友人の常磐恭子がほのめかすには誰か候補があるらしいが、彼女自身からは何も明言されていないので、とりあえずいないものとしてある。
該当者がただの素人であれば彼女の意見は最大限尊重するつもりだが、自発的に撤退するよう丁重に交渉を試みるべきだろう。いざというときに足手まといになられてはかなわない。
彼女ごと守れれば良いのだろうが、敵の力量を鑑みればそのような余裕はない。
であれば最善の策を取るしかなく、慎重には慎重を重ねるべきだ。
だがそれは亀が岩屋に立てこもり手足を縮めて敵襲をやり過ごすのに似ていて、彼女の好む娯楽作品の華々しく敵を撃破して大団円を迎える勇者とやらの姿とは似ても似つかない。
こんな臆病な自分を、彼女は軽蔑するだろうか。
彼女に重んじられる、られないと、自分が彼女を守れるかどうかは別の話だというのに、と苦いものを飲み込むように宗介は厳しく眉根を寄せる。
と、彼女の軽い足音が玄関に向かって来、何か軽く分厚いもの…おそらくは耐寒用の上着を羽織る音がし、玄関の段差に腰かけた気配がした。
こんな夜間に外出だと?
いくら東京の治安が信じられないほど良かろうと、一体何を考えているのか。
塀のわきに身を潜めていた宗介は、かなめに見つからなかったことにほっとすると同時に、用心を怠る彼女の態度に歯がみしたくなった。
自分がいないときに使えと言って渡した小型のスタンガンや閃光弾など携行している素振りも辺りを警戒する様子もない、財布一つを手に持っただけの非常な軽装である。
あれでは襲ってくれと賊にふれて回っているようなものではないか。
しかもこの寒空にブーツはわかるが何故足をむき出しにしているのだろう。
上着がいくら高性能な保温材質で出来ていても意味がない。
苛つく彼が身を隠しているそばで、案の定小さなくしゃみの音がして、宗介は渋い顔でかなめの後を尾行した。
後日それとなく促して、こういうことはやめさせなくては。
健康上においても保安上においても何の益もない。
こんなことは、せめて護衛たる自分のいるときに済ませてくれればいいものを。
いざというときを一人で切り抜けさらに戦場に自分を迎えにまで来、本当の護衛は情報部のレイスであって自分ではないのも解っている彼女が、むしろ騒ぎを起こす側の自分などアテになどしないだろう、というのは痛いほど承知してはいるにせよ。
結局彼女はコンビニに買い物に行っただけで、何人かが彼女を伺う視線はあったものの主に中年及び若い男であって、彼女の登校中と特に変わった様子は見られなかった。
店内に異変があれば即座に突入できるだけの装備はあると脳内で確認しつつ、彼女の視界から外れた場所で彼女を見守っていると、コンビニの小さな袋を下げたかなめが空を見上げるような素振りで濃い色のダウンの上着のポケットからPHSを取り出し耳に当て、すぐにしまい込む。
その姿に、何故か心臓が、どきりと鳴った。
ふと常磐恭子の言った不吉なほのめかしがよぎる。
要約すれば常磐の見たところ非常に不確定で裏打ちはないが、千鳥かなめに決まった相手はもう既にいる、といったようなことで。
いても立ってもいられないようなその感覚は、銃弾の飛びかう前線で確たる情報もなくただそう感じたとしか言えない状況で敵襲を察知した時のものと非常に似ており、宗介は背中を冷たい汗が流れるのを感じた。
いや冷静になれ、彼女は現在誰とも接触も連絡もしてはいない。
うつむき加減に早足で帰路につく彼女は、見慣れた地点で立ち止まる。
ポケットの中に入れた片手に力をこめているのが背後からも見て取れる彼女は、どういう訳かセーフハウスのある建物の方へと進んでいく。
何か、自分に相談でもあるのだろうか。保安上の不安か、不備か、確認か。
彼女の不安や不満については出来うる限り適切に対処してきたし、そのつもりであるし、可能な限り心安く過ごして欲しいと願ってもいる。
しかしそれが、…側にあれと彼女の願う、自分以外の何ものかのことであれば。
保安上のことならば、データが揃い次第答えられるだろう。
けれどもし、そうではなく。
近所に住む同年代の異性の友人としての扱いは、既に何度も受けている。
友人であるなら、彼女が心を向けたことに対して誠実に応援をするものだろう。
そう、友人、で、あれば。
…俺は彼女と友人とみなされていることに、不満など無いはずだ。
少なくとも敵や無関係な他人ではない。
不可解で不愉快な動悸を抑えて物陰からエレベーターに乗り込む彼女の姿を確認して、宗介は全速力で階段を駆け上った。
セーフハウスの前で立ち止まり、PHSを耳に当てた彼女はため息をついてコンビニの袋の中から何か四角い板状のものを取り出すとドアポストに差し込もうとしたが、当然のようにそこはびくとも動かなかったのでかなめは白いポリ袋に板を戻して引き返してくる。
自分が防犯のためにドアポストを内側から接着していることは知っている筈だが、と首をかしげた宗介は彼女がエレベーターに乗り込んだのを確認してから階段を駆け下りて彼女の後を追い、無事に家に帰りつくまでを見届けて、再び千鳥家の玄関先にもたれかかる。
彼女は小声で悪態をつきながら包装紙を破っていて、やがて固いものがぱきりと折られた音がした。
聞き覚えのある音に記憶を探ると板チョコを割るときに立てられるものと酷似している。
つまり夜食を買いに出た、ということらしい。
ついでに自分にも分け前をよこしたくなったが留守だったので控えたということか。
彼女の家に食料はあふれるほどあって、小さなチョコレート菓子なども常備されていた気がするが、と、この国では当たり前の贅沢な暮らしぶりに思いを馳せる。
確かにチョコレートは美味ではあるし栄養価も高い。
彼女は自分の栄養状態や、身の回りが快適であるよう気を配り細々と取りはからってくれることが多々ある。
彼女の傍らでその恩恵にあずかるのは、正直なところ、とても快いと感じる。
感謝をいくらしてもきっと足りない。
自分の感謝の意は彼女にはどうも負担であるらしいのが実に遺憾だが、と常より遅めに就寝した彼女の家を辞した彼は、鞄の中に押し込んでいた携帯端末の表示を確かめる。
千鳥かなめからの着信が二回、そのうちの一回はつい先ほど、そのしばらく前にももう一回あった。
宗介は強くまばたきをして、その時間帯にあった出来事を思い起こす。
コンビニの前で彼女がかけた相手はつまり、自分で。
夜食を届けてやろうと、そういうこと、だったのだろうか。
彼は先ほどのかなめの、かさの高い上着を着込んでいてもほっそりとした背中を想う。
彼女が自分の同僚ならば何か役に立つ警句や情報を教えたりしたくなるような、何らかの支えや励ましの必要な者のまとう気配があったようにも思う。
金髪のいけ好かない同僚や直属の上官ならばならば、そういった姿を周囲に見れば肩や背を強く叩いて酒場に誘うのだろう。
彼らは自分にもいささか暴力的ではあるが肩や首に手を回してくるし、千鳥かなめ自身もそれに似た仕草を自分に対してしてくることもある。
自分が彼女にそのままを真似すれば、体格的に劣る彼女は痛みを覚えるのではないか。
もう少し手加減をしたならば、どのような形がふさわしいのか。
宗介は、急に胸の奥がむずがゆいような縮こまるような妙な心地になった。
彼女はもしかして自分に何か重大な相談事があったのでは、なかったろうか。
だとして、彼女を励ますために彼女の背や肩を、自分が両腕で囲い込んで支えてやるようなことは必要、だったろうか。
ふわり、と先日彼女の家で嗅いだ彼女の肌の香りが鼻先で思い起こされて、宗介は固く目を閉じる。
自分が突然消えて怖かったと泣きながらすがられて見下ろした先、折れそうにきゃしゃなうなじが今も瞼の裏に焼き付いていて、暖かく頼りない感触を抱き寄せようとして何故か果たせなかった事を思い出すと、波打つ胸の奥から熱く短い呼気が漏れる。
彼女の誕生日だという日に戦地で濡れそぼったまま皆のために囮に立った彼女の姿を見て確信したことは、果たして本当に彼女にとっていい話なのだろうか。
自分が彼女に好意を持っていて他の何より大切だということは、自分が彼女に伝えたいことではあっても、…彼女の聞かされたい話題では、ないかもしれない。
彼女にとっての自分は現在はかなり濃い関わりを持っている間柄で、おそらく好意をもたれているけれど、他の人間、例えば常磐恭子や生徒会の人間やクラスメートの数人に対しても自分と同等かあるいはそれ以上の好意を示す言動でもって応対している場面を散見する以上、自分に対する感情もそれと同列であって、自分が彼女に想うように特別で大切なわけでは無いのかも知れない。むしろその可能性は高い。
けれど彼女に自分の感情を伝えることと、彼女が自分に特別な好意など持ってはいないかもしれないこととは別の話だ。
にもかかわらず、自分がそう彼女に切り出すことは、全く情報の得られてはいない敵地に何の装備もなく単独で赴くよりも恐ろしく思えてならない。
自分が生き残るのが精一杯の状況においては愚かだとしか言えない、けれどそうされれば眩しい姿を何度も見せられて、その度に同じようには出来なかった自分の影が濃くなる気がした。
生き延びるための計算も専門家としての技量や覚悟もなしに、ただの素人の身で自分たち以上のことを見返りも報酬も求めずしてのける彼女には、自分のような輩はどう見えているのだろう。
彼女と出会って彼女のようになりたいと願ってきた自分は、少しは彼女に近づけたのだろうか。
既に彼女は就寝済みだ。
そうでなくともあの悪態は相談事に関連してだろうが彼女に尾行のことは告げられない以上、問えもしない。
あの時偶然を装って彼女の前に立ってしまえば、何か聞けたのだろうか。
――否、何も聞けなくとも、本当は。
悶々としつつベッド下で朝を迎えた彼は、午後になってもいつもに増して不機嫌に彼に接するかなめとろくな会話も交わせないまま、クラスメートとおしゃべりに興じる彼女の声に耳を済ます。
「ねー、バレンタインどうすんの」
「え?今からその話題ってマジで?」
「今年も手伝ってよ、カナメ」
「そりゃいいけど授業料もらうわよー」
「そういや友チョコってさー」
自分相手とはうって変わって軽やかな声での受け答えに聞き耳を立てていると、急にひそひそと声が下がって「何であたしが!コンビニの板チョコだってもったいないわよ!」という弾けるようなかなめの声がした。
何故会話の内容が自分に関係があってかつ、余り芳しくない状況のような気がするのだろう。
宗介は昨夜から続く胸の痛みの種類が微妙に変わったことについて眉間に深くしわを寄せ、次の授業の用意をしながら細く長い息を吐いた。
テレビの音が消え、何か羽織っていたものを脱いで、おそらくはリビングの椅子にかけている。
就寝の準備のためだろうか。
このあと洗面所へ移動、その後寝室へ、というのが千鳥かなめの就寝前に取る行動のパターンである。
この前後に所持しているPHS、もしくは据え置き型の電話で通話していることもある。
洗面所からの移動途中に羽織っていたものを脱ぐのが常のことだが、今日は順番が違うのは警戒すべき事項か、否か。
今のところ隣人の通りかかる気配はない。
千鳥家は集合住宅であるにもかかわらずドアの前にささやかながら塀と門扉があるので、誰か通りがかった場合にやり過ごすまで身を潜めるスペースがないではないが、じっくりのぞき込まれた場合は言い逃れがしにくい。
山岳地帯や砂漠の夜ほどではないが東京の夜も意外に冷える、と学生服に身を包み鞄を抱えたままの姿で千鳥邸の玄関ドア外側に貼り付いていた相良宗介は、内部の様子に集中しつつも内心でため息をつく。
千鳥かなめが風呂に入る前に辞すると決めてそうしたがゆえの現状であるが、そもそも彼女が自分のいるときに入浴したのは先日自分が勧めてそうさせたのが初めてで、それは何故かとても危ういことのように感じられてしまった。
おそらくはプライバシー上で何か問題があるのだろうと察せられはするものの、それ以上に自分が見る限り風呂上がりの彼女はどうもひどく開放的で、つまり、どうにもそのまま一人でおいては危なっかしく、囮とはいえ護衛を受け持つものとしては彼女の身に何も無いことを確かめてから引き上げた方が良いように思えた。
出来れば彼女が起きて登校するまでここにいたかったが、いちおう学生の身分ゆえにそうも行かず、百歩譲って彼女が就寝するのを自分で確かめてから、と連日千鳥家のドアの外で張っているのだけれど。
今日も何も起きてはいないようだ。
ほっとすると同時に、彼はうっすらとした不満を覚える。
何故自分は、堂々と彼女の側で彼女が就寝・起床し登校するのを自分の目で確かめるわけにはいかないのだろう。
戦隊長は来日時自分が普段ねぐらにしているセーフハウスに滞在したので、泊まり込みでの護衛という形になった。
自分以外にも直接の上官や共通の友人である千鳥かなめも宿泊していて自分単独での任務ではなかったにせよ、ああいう形での護衛が何故自分と彼女との間には許されていないのか。
以前ふと同僚と直接の上官にそういったことを質問したら、したたかに酔っていたせいだろうが、とてつもなく下品な言われ方をしてしまって以来、彼女の名誉を汚すようで、彼らが素面の折りにもそういった質問は出来ず、また彼女自身の希望も尋ねられないでいる。
千鳥かなめは自分をそういう対象とはしていない。されるつもりもない。
そういったことはもっと別の彼女と近しい生まれ育ちと価値観を備えた、他の誰かの権利、であって。
いかん、と宗介は自分の考えをそこへ向かうことからそらせた。何故この問題について考えると平静ではいられないのかわからない。
自分にとって彼女は特別で、他の誰にも独占されたくはない存在だ。
だがそれは自分の感情と希望であって、彼女の選択とは関係がない。
彼女と添うものは少なくとも彼女を迫る危機から守れるだけの人間で無くてはならず、かつ彼女の眼鏡にかなう人物だろう。
そのことについて自分が、この理由もわからず的確に述べられもしない私情で横槍を入れるためだけに発言するのは非常な越権行為のように思われる。
とりあえず彼女に関する情報を収集しても、そういった人物は今のところ彼女の周辺には…彼女の親しい友人の常磐恭子がほのめかすには誰か候補があるらしいが、彼女自身からは何も明言されていないので、とりあえずいないものとしてある。
該当者がただの素人であれば彼女の意見は最大限尊重するつもりだが、自発的に撤退するよう丁重に交渉を試みるべきだろう。いざというときに足手まといになられてはかなわない。
彼女ごと守れれば良いのだろうが、敵の力量を鑑みればそのような余裕はない。
であれば最善の策を取るしかなく、慎重には慎重を重ねるべきだ。
だがそれは亀が岩屋に立てこもり手足を縮めて敵襲をやり過ごすのに似ていて、彼女の好む娯楽作品の華々しく敵を撃破して大団円を迎える勇者とやらの姿とは似ても似つかない。
こんな臆病な自分を、彼女は軽蔑するだろうか。
彼女に重んじられる、られないと、自分が彼女を守れるかどうかは別の話だというのに、と苦いものを飲み込むように宗介は厳しく眉根を寄せる。
と、彼女の軽い足音が玄関に向かって来、何か軽く分厚いもの…おそらくは耐寒用の上着を羽織る音がし、玄関の段差に腰かけた気配がした。
こんな夜間に外出だと?
いくら東京の治安が信じられないほど良かろうと、一体何を考えているのか。
塀のわきに身を潜めていた宗介は、かなめに見つからなかったことにほっとすると同時に、用心を怠る彼女の態度に歯がみしたくなった。
自分がいないときに使えと言って渡した小型のスタンガンや閃光弾など携行している素振りも辺りを警戒する様子もない、財布一つを手に持っただけの非常な軽装である。
あれでは襲ってくれと賊にふれて回っているようなものではないか。
しかもこの寒空にブーツはわかるが何故足をむき出しにしているのだろう。
上着がいくら高性能な保温材質で出来ていても意味がない。
苛つく彼が身を隠しているそばで、案の定小さなくしゃみの音がして、宗介は渋い顔でかなめの後を尾行した。
後日それとなく促して、こういうことはやめさせなくては。
健康上においても保安上においても何の益もない。
こんなことは、せめて護衛たる自分のいるときに済ませてくれればいいものを。
いざというときを一人で切り抜けさらに戦場に自分を迎えにまで来、本当の護衛は情報部のレイスであって自分ではないのも解っている彼女が、むしろ騒ぎを起こす側の自分などアテになどしないだろう、というのは痛いほど承知してはいるにせよ。
結局彼女はコンビニに買い物に行っただけで、何人かが彼女を伺う視線はあったものの主に中年及び若い男であって、彼女の登校中と特に変わった様子は見られなかった。
店内に異変があれば即座に突入できるだけの装備はあると脳内で確認しつつ、彼女の視界から外れた場所で彼女を見守っていると、コンビニの小さな袋を下げたかなめが空を見上げるような素振りで濃い色のダウンの上着のポケットからPHSを取り出し耳に当て、すぐにしまい込む。
その姿に、何故か心臓が、どきりと鳴った。
ふと常磐恭子の言った不吉なほのめかしがよぎる。
要約すれば常磐の見たところ非常に不確定で裏打ちはないが、千鳥かなめに決まった相手はもう既にいる、といったようなことで。
いても立ってもいられないようなその感覚は、銃弾の飛びかう前線で確たる情報もなくただそう感じたとしか言えない状況で敵襲を察知した時のものと非常に似ており、宗介は背中を冷たい汗が流れるのを感じた。
いや冷静になれ、彼女は現在誰とも接触も連絡もしてはいない。
うつむき加減に早足で帰路につく彼女は、見慣れた地点で立ち止まる。
ポケットの中に入れた片手に力をこめているのが背後からも見て取れる彼女は、どういう訳かセーフハウスのある建物の方へと進んでいく。
何か、自分に相談でもあるのだろうか。保安上の不安か、不備か、確認か。
彼女の不安や不満については出来うる限り適切に対処してきたし、そのつもりであるし、可能な限り心安く過ごして欲しいと願ってもいる。
しかしそれが、…側にあれと彼女の願う、自分以外の何ものかのことであれば。
保安上のことならば、データが揃い次第答えられるだろう。
けれどもし、そうではなく。
近所に住む同年代の異性の友人としての扱いは、既に何度も受けている。
友人であるなら、彼女が心を向けたことに対して誠実に応援をするものだろう。
そう、友人、で、あれば。
…俺は彼女と友人とみなされていることに、不満など無いはずだ。
少なくとも敵や無関係な他人ではない。
不可解で不愉快な動悸を抑えて物陰からエレベーターに乗り込む彼女の姿を確認して、宗介は全速力で階段を駆け上った。
セーフハウスの前で立ち止まり、PHSを耳に当てた彼女はため息をついてコンビニの袋の中から何か四角い板状のものを取り出すとドアポストに差し込もうとしたが、当然のようにそこはびくとも動かなかったのでかなめは白いポリ袋に板を戻して引き返してくる。
自分が防犯のためにドアポストを内側から接着していることは知っている筈だが、と首をかしげた宗介は彼女がエレベーターに乗り込んだのを確認してから階段を駆け下りて彼女の後を追い、無事に家に帰りつくまでを見届けて、再び千鳥家の玄関先にもたれかかる。
彼女は小声で悪態をつきながら包装紙を破っていて、やがて固いものがぱきりと折られた音がした。
聞き覚えのある音に記憶を探ると板チョコを割るときに立てられるものと酷似している。
つまり夜食を買いに出た、ということらしい。
ついでに自分にも分け前をよこしたくなったが留守だったので控えたということか。
彼女の家に食料はあふれるほどあって、小さなチョコレート菓子なども常備されていた気がするが、と、この国では当たり前の贅沢な暮らしぶりに思いを馳せる。
確かにチョコレートは美味ではあるし栄養価も高い。
彼女は自分の栄養状態や、身の回りが快適であるよう気を配り細々と取りはからってくれることが多々ある。
彼女の傍らでその恩恵にあずかるのは、正直なところ、とても快いと感じる。
感謝をいくらしてもきっと足りない。
自分の感謝の意は彼女にはどうも負担であるらしいのが実に遺憾だが、と常より遅めに就寝した彼女の家を辞した彼は、鞄の中に押し込んでいた携帯端末の表示を確かめる。
千鳥かなめからの着信が二回、そのうちの一回はつい先ほど、そのしばらく前にももう一回あった。
宗介は強くまばたきをして、その時間帯にあった出来事を思い起こす。
コンビニの前で彼女がかけた相手はつまり、自分で。
夜食を届けてやろうと、そういうこと、だったのだろうか。
彼は先ほどのかなめの、かさの高い上着を着込んでいてもほっそりとした背中を想う。
彼女が自分の同僚ならば何か役に立つ警句や情報を教えたりしたくなるような、何らかの支えや励ましの必要な者のまとう気配があったようにも思う。
金髪のいけ好かない同僚や直属の上官ならばならば、そういった姿を周囲に見れば肩や背を強く叩いて酒場に誘うのだろう。
彼らは自分にもいささか暴力的ではあるが肩や首に手を回してくるし、千鳥かなめ自身もそれに似た仕草を自分に対してしてくることもある。
自分が彼女にそのままを真似すれば、体格的に劣る彼女は痛みを覚えるのではないか。
もう少し手加減をしたならば、どのような形がふさわしいのか。
宗介は、急に胸の奥がむずがゆいような縮こまるような妙な心地になった。
彼女はもしかして自分に何か重大な相談事があったのでは、なかったろうか。
だとして、彼女を励ますために彼女の背や肩を、自分が両腕で囲い込んで支えてやるようなことは必要、だったろうか。
ふわり、と先日彼女の家で嗅いだ彼女の肌の香りが鼻先で思い起こされて、宗介は固く目を閉じる。
自分が突然消えて怖かったと泣きながらすがられて見下ろした先、折れそうにきゃしゃなうなじが今も瞼の裏に焼き付いていて、暖かく頼りない感触を抱き寄せようとして何故か果たせなかった事を思い出すと、波打つ胸の奥から熱く短い呼気が漏れる。
彼女の誕生日だという日に戦地で濡れそぼったまま皆のために囮に立った彼女の姿を見て確信したことは、果たして本当に彼女にとっていい話なのだろうか。
自分が彼女に好意を持っていて他の何より大切だということは、自分が彼女に伝えたいことではあっても、…彼女の聞かされたい話題では、ないかもしれない。
彼女にとっての自分は現在はかなり濃い関わりを持っている間柄で、おそらく好意をもたれているけれど、他の人間、例えば常磐恭子や生徒会の人間やクラスメートの数人に対しても自分と同等かあるいはそれ以上の好意を示す言動でもって応対している場面を散見する以上、自分に対する感情もそれと同列であって、自分が彼女に想うように特別で大切なわけでは無いのかも知れない。むしろその可能性は高い。
けれど彼女に自分の感情を伝えることと、彼女が自分に特別な好意など持ってはいないかもしれないこととは別の話だ。
にもかかわらず、自分がそう彼女に切り出すことは、全く情報の得られてはいない敵地に何の装備もなく単独で赴くよりも恐ろしく思えてならない。
自分が生き残るのが精一杯の状況においては愚かだとしか言えない、けれどそうされれば眩しい姿を何度も見せられて、その度に同じようには出来なかった自分の影が濃くなる気がした。
生き延びるための計算も専門家としての技量や覚悟もなしに、ただの素人の身で自分たち以上のことを見返りも報酬も求めずしてのける彼女には、自分のような輩はどう見えているのだろう。
彼女と出会って彼女のようになりたいと願ってきた自分は、少しは彼女に近づけたのだろうか。
既に彼女は就寝済みだ。
そうでなくともあの悪態は相談事に関連してだろうが彼女に尾行のことは告げられない以上、問えもしない。
あの時偶然を装って彼女の前に立ってしまえば、何か聞けたのだろうか。
――否、何も聞けなくとも、本当は。
(きみの、そばに)
(いきたかった)
悶々としつつベッド下で朝を迎えた彼は、午後になってもいつもに増して不機嫌に彼に接するかなめとろくな会話も交わせないまま、クラスメートとおしゃべりに興じる彼女の声に耳を済ます。
「ねー、バレンタインどうすんの」
「え?今からその話題ってマジで?」
「今年も手伝ってよ、カナメ」
「そりゃいいけど授業料もらうわよー」
「そういや友チョコってさー」
自分相手とはうって変わって軽やかな声での受け答えに聞き耳を立てていると、急にひそひそと声が下がって「何であたしが!コンビニの板チョコだってもったいないわよ!」という弾けるようなかなめの声がした。
何故会話の内容が自分に関係があってかつ、余り芳しくない状況のような気がするのだろう。
宗介は昨夜から続く胸の痛みの種類が微妙に変わったことについて眉間に深くしわを寄せ、次の授業の用意をしながら細く長い息を吐いた。
さすがにちょっと失敗したかな、と思ったのは、ざばー、とお湯をぶちまける音がお風呂場からしてきてからだった。
ソースケが来る前に掃除しちゃえと思って、時間がまだあるから洗濯機に残り湯を移しついでに湯船を洗ったら隅のカビが目について、ついうっかりそこも洗剤をぶっかけてごしごししていたら、いつの間にか銃をかまえたソースケが部屋の中にいて「千鳥、無事なのか」と言った。
無断侵入を怒りついでに風呂掃除を手伝わせて、普段は手の届きにくい天井や窓のさんや換気扇までピカピカになったはいいけど、今度はカビ水を流すときに思いきりかぶったらしいソースケが何だか臭くなっていて。
あーもう、と腰に手を当てた彼女が怒鳴る。
「ちょっとソースケ臭すぎ。お風呂入って洗ってらっしゃい」
「この程度ならばたいしたことはないが」
「あたしがいやなの!あんたからカビ水がそこらにぽたぽた落ちたら、何のために掃除したのかわからないでしょうが!」
「タオルで拭いたのでその心配は無いと思うが」
「うっさい、そのまま冷えて風邪引かれたりしたら学級委員のあたしが困るってのよ。ちゃんとあったまりなさい!いい?まずかけ湯って言ってお湯をかぶるでしょ、それから体と頭洗って。体はボディソープ、シャンプーは頭、泡はぜんぶきっちり流してから湯船に入りなさいよ!出るときは百数えてからよ。リンスはシャンプーのあとだからね!」
「すまないが洗剤の適切な量と使用法は…」
「容れ物の裏読んで!これあんたの着替え!」
と彼を浴室に放り込んだはいいけれど。
自分は一人暮らしで、ソースケはただのクラスメイトの、男子、だ。
家族がいたってお風呂くらい貸すと思うし。
だってほんとにカビ臭かったんだもん、とかなめは首にかけていたタオルを洗濯機に放り込んで牛乳を温めるとココアを入れてすする。
…清潔であるに越したことはない、が。
二液式爆薬を扱うがごとき手つきで使用量と使用法を遵守して頭と全身を洗い終えた相良軍曹は、きっちり百数えて湯船から上がり浴室から出ると体をふいてかなめの出してくれた下着とトレーナーに着替えた。
彼女が好意で引き受けてくれていることにあぐらをかくわけにはいくまい、とほとんど経験したことがないほど清潔でよい香りの服に袖を通す。あたたかい湯気と共に自分の体や髪から漂い出す匂いに何かが落ち着かない。
嗅ぎ慣れないゆえだろうと考えたが、嗅いだことがない匂いでもない。彼は釈然としないままリビングに行くと、かなめが飲み終えたカップを持って立ち上がった。
「ありがたく使わせてもらった。感謝する」
「うん、それはいいけどちゃんと洗った?脱いだのは洗濯機に入れといてよ」
「了解」
これあんたのぶん、とココアのカップをテーブルに置いて宿題の用意をはじめたかなめに、宗介が言った。
「君は風呂に入らないのか」
「んー、あとでね」
宗介はこっそり息を吸い込んで確かめたが、換気扇の外した羽根担当だった彼女からカビ臭さに該当する臭いはない。
ならば、と彼は正直なところを口にした。
「先ほどから顔色が悪い。血行を良くするには温めることだ」
「いいって」
「俺は君の護衛だ。君の健康に問題が生じるのを看過は出来ん」
ぱしん、と広げたノートの上に愛用のピンクのシャープペンシルを置いて、かなめが立ち上がる。
「…あんたしつこいのよ、一回相手が断ったら引きなさい」
「しかし交渉時に一度で引いていたら交渉にならん。…どこへ行く、千鳥」
「お風呂!ちゃんと宿題済ませときなさいよね!」
自分は間違ったことは言っていないはずだ。あとから同意した素振りを見せる場合もある。
基本的に彼女の怒りは短期間のものなのだから、自分のこのストレスによる不調も一時的なものだ。
浴室に向かった彼女が、風呂から出た自分と一度も目を合わせてないのを思い出しかけて、宗介はことさらに古典の教科書の暗号のような和歌をにらみ付けた。
ばさばさと布をはたくような音のあと、小さくかするような音や軽いものの落ちる音がする。
しまった、と真っ白なノートを凝視したまま彼は思ったが、何が失敗だったのか特定できない。
湯をかぶる音や湯のあふれる音や雨のようなシャワーの音がする。
うう、節約節約。上がりしなにお湯かぶればいいし水泳の授業の時はプールだって一緒に入ったし!
髪を上げて浴槽に身を沈めたかなめは思う。
やっぱりあいつにお風呂なんて貸すんじゃなかった。
そりゃあたしより背も高いし体格もいいし力も強いけど!あんなふうにしつこくあれしろこれしろって言われたくない。
細そうに見えるのにクラスの男子よりずっとごつごつしてて手足も長くて「働いてます」って感じもするし、実際働いてるとこも知ってるけど、あたしとは同級生なんだし!
肩に力を入れてむかむかしていても、思ったよりかなり冷えていた体を湯がゆるめて、かなめははあああ、と息を吐く。
ま、いっか。見た目と違って半分以上日本人じゃないんだもんね。怒るだけムダってもんだわ。…実際、体冷えてたし。
ソースケの前でお風呂入るのやだったんだけど、もうどーでもいいわ。
お風呂上がりのソースケが、ちょっとかっこよく見えたのなんかも、…どーでもいいっていうか何かの見間違いってことで。
「あー、あったまったあったまった」
よっこいしょ、と脱いだ衣類を洗濯機に入れて回しはじめた彼女の姿に、宗介は小さく息を吐いた。
とたんに部屋に流れ込んだ湯気と彼女から漂う香りを吸い込んでしまって動けなくなる。
先ほど嗅いだ香りは、つまり。
「ちょっとー、全然進んでないじゃない、何やってたのよー」
風呂上がりの一杯とばかりにコーヒー牛乳をついだコップを手にしたかなめが、宗介のノートをのぞき込んだ。
うすく汗ばむ紅潮した頬や髪からボディソープやシャンプーやリンスの香りがして、だから余計に同じものを使った自分との違いがはっきりとわかる。
「あまり薄着だと、また体を冷やすのではないか」
「長袖だし、家の中だもん」
薄手のカットソーで先ほどよりのびやかな仕草で部屋を歩き回っていた彼女が目の前の席に着くと、ふわり、と甘くとろけるような香りがしっとりした肌から薫って、宗介はそろそろと視線を彼女からそらした。
正視に耐えないものはこの部屋には存在しない筈だ。
では、これは何だ。
「ココア飲んだ?」
髪を上げていたタオルをといてかなめが尋ねる。
「…いや」
「もったいないからご飯のあとで飲んどいて。今晩コロッケだから」
そっと目をやると、ピンクのシャープペンシルの尻で淡い色の唇を軽く押さえて彼女は言った。
「ソースケは?五個でいい?」
しばらく沈黙したあと、彼は聞き返す。
「何の話だ?」
「コロッケよ。五個で足りる?」
「ああ」
あっそ、と立ち上がったかなめの背姿をしばらく眺めやった彼は、彼女が振り向く前に教科書に視線を戻し、次回は彼女が風呂を使用する前に辞退せねば、と動悸の止まらない心臓に苦々しく眉をしかめた。
ソースケが来る前に掃除しちゃえと思って、時間がまだあるから洗濯機に残り湯を移しついでに湯船を洗ったら隅のカビが目について、ついうっかりそこも洗剤をぶっかけてごしごししていたら、いつの間にか銃をかまえたソースケが部屋の中にいて「千鳥、無事なのか」と言った。
無断侵入を怒りついでに風呂掃除を手伝わせて、普段は手の届きにくい天井や窓のさんや換気扇までピカピカになったはいいけど、今度はカビ水を流すときに思いきりかぶったらしいソースケが何だか臭くなっていて。
あーもう、と腰に手を当てた彼女が怒鳴る。
「ちょっとソースケ臭すぎ。お風呂入って洗ってらっしゃい」
「この程度ならばたいしたことはないが」
「あたしがいやなの!あんたからカビ水がそこらにぽたぽた落ちたら、何のために掃除したのかわからないでしょうが!」
「タオルで拭いたのでその心配は無いと思うが」
「うっさい、そのまま冷えて風邪引かれたりしたら学級委員のあたしが困るってのよ。ちゃんとあったまりなさい!いい?まずかけ湯って言ってお湯をかぶるでしょ、それから体と頭洗って。体はボディソープ、シャンプーは頭、泡はぜんぶきっちり流してから湯船に入りなさいよ!出るときは百数えてからよ。リンスはシャンプーのあとだからね!」
「すまないが洗剤の適切な量と使用法は…」
「容れ物の裏読んで!これあんたの着替え!」
と彼を浴室に放り込んだはいいけれど。
自分は一人暮らしで、ソースケはただのクラスメイトの、男子、だ。
家族がいたってお風呂くらい貸すと思うし。
だってほんとにカビ臭かったんだもん、とかなめは首にかけていたタオルを洗濯機に放り込んで牛乳を温めるとココアを入れてすする。
…清潔であるに越したことはない、が。
二液式爆薬を扱うがごとき手つきで使用量と使用法を遵守して頭と全身を洗い終えた相良軍曹は、きっちり百数えて湯船から上がり浴室から出ると体をふいてかなめの出してくれた下着とトレーナーに着替えた。
彼女が好意で引き受けてくれていることにあぐらをかくわけにはいくまい、とほとんど経験したことがないほど清潔でよい香りの服に袖を通す。あたたかい湯気と共に自分の体や髪から漂い出す匂いに何かが落ち着かない。
嗅ぎ慣れないゆえだろうと考えたが、嗅いだことがない匂いでもない。彼は釈然としないままリビングに行くと、かなめが飲み終えたカップを持って立ち上がった。
「ありがたく使わせてもらった。感謝する」
「うん、それはいいけどちゃんと洗った?脱いだのは洗濯機に入れといてよ」
「了解」
これあんたのぶん、とココアのカップをテーブルに置いて宿題の用意をはじめたかなめに、宗介が言った。
「君は風呂に入らないのか」
「んー、あとでね」
宗介はこっそり息を吸い込んで確かめたが、換気扇の外した羽根担当だった彼女からカビ臭さに該当する臭いはない。
ならば、と彼は正直なところを口にした。
「先ほどから顔色が悪い。血行を良くするには温めることだ」
「いいって」
「俺は君の護衛だ。君の健康に問題が生じるのを看過は出来ん」
ぱしん、と広げたノートの上に愛用のピンクのシャープペンシルを置いて、かなめが立ち上がる。
「…あんたしつこいのよ、一回相手が断ったら引きなさい」
「しかし交渉時に一度で引いていたら交渉にならん。…どこへ行く、千鳥」
「お風呂!ちゃんと宿題済ませときなさいよね!」
自分は間違ったことは言っていないはずだ。あとから同意した素振りを見せる場合もある。
基本的に彼女の怒りは短期間のものなのだから、自分のこのストレスによる不調も一時的なものだ。
浴室に向かった彼女が、風呂から出た自分と一度も目を合わせてないのを思い出しかけて、宗介はことさらに古典の教科書の暗号のような和歌をにらみ付けた。
ばさばさと布をはたくような音のあと、小さくかするような音や軽いものの落ちる音がする。
しまった、と真っ白なノートを凝視したまま彼は思ったが、何が失敗だったのか特定できない。
湯をかぶる音や湯のあふれる音や雨のようなシャワーの音がする。
うう、節約節約。上がりしなにお湯かぶればいいし水泳の授業の時はプールだって一緒に入ったし!
髪を上げて浴槽に身を沈めたかなめは思う。
やっぱりあいつにお風呂なんて貸すんじゃなかった。
そりゃあたしより背も高いし体格もいいし力も強いけど!あんなふうにしつこくあれしろこれしろって言われたくない。
細そうに見えるのにクラスの男子よりずっとごつごつしてて手足も長くて「働いてます」って感じもするし、実際働いてるとこも知ってるけど、あたしとは同級生なんだし!
肩に力を入れてむかむかしていても、思ったよりかなり冷えていた体を湯がゆるめて、かなめははあああ、と息を吐く。
ま、いっか。見た目と違って半分以上日本人じゃないんだもんね。怒るだけムダってもんだわ。…実際、体冷えてたし。
ソースケの前でお風呂入るのやだったんだけど、もうどーでもいいわ。
お風呂上がりのソースケが、ちょっとかっこよく見えたのなんかも、…どーでもいいっていうか何かの見間違いってことで。
「あー、あったまったあったまった」
よっこいしょ、と脱いだ衣類を洗濯機に入れて回しはじめた彼女の姿に、宗介は小さく息を吐いた。
とたんに部屋に流れ込んだ湯気と彼女から漂う香りを吸い込んでしまって動けなくなる。
先ほど嗅いだ香りは、つまり。
「ちょっとー、全然進んでないじゃない、何やってたのよー」
風呂上がりの一杯とばかりにコーヒー牛乳をついだコップを手にしたかなめが、宗介のノートをのぞき込んだ。
うすく汗ばむ紅潮した頬や髪からボディソープやシャンプーやリンスの香りがして、だから余計に同じものを使った自分との違いがはっきりとわかる。
「あまり薄着だと、また体を冷やすのではないか」
「長袖だし、家の中だもん」
薄手のカットソーで先ほどよりのびやかな仕草で部屋を歩き回っていた彼女が目の前の席に着くと、ふわり、と甘くとろけるような香りがしっとりした肌から薫って、宗介はそろそろと視線を彼女からそらした。
正視に耐えないものはこの部屋には存在しない筈だ。
では、これは何だ。
「ココア飲んだ?」
髪を上げていたタオルをといてかなめが尋ねる。
「…いや」
「もったいないからご飯のあとで飲んどいて。今晩コロッケだから」
そっと目をやると、ピンクのシャープペンシルの尻で淡い色の唇を軽く押さえて彼女は言った。
「ソースケは?五個でいい?」
しばらく沈黙したあと、彼は聞き返す。
「何の話だ?」
「コロッケよ。五個で足りる?」
「ああ」
あっそ、と立ち上がったかなめの背姿をしばらく眺めやった彼は、彼女が振り向く前に教科書に視線を戻し、次回は彼女が風呂を使用する前に辞退せねば、と動悸の止まらない心臓に苦々しく眉をしかめた。